肌荒れと紫外線の関係

真夏の紫外線量までは無くとも、この時期でさえ、私たちのお肌は、紫外線の脅威に晒されていることをご存じですか?

乾燥を引き起こす紫外線は、お肌を敏感にし、さまざまな肌荒れの原因となります。

紫外線の特性を理解し、紫外線からお肌を守ることが、肌荒れを起こさないためにも重要となります。

 

地上に到達する「紫外線」は、長波長紫外線(UVA)と、中波長紫外線(UVB)で、紫外線量は季節・時間・緯度・標高・地表面などにより異なります。

UVAは、ほとんど表皮に吸収され、色素異常や日焼け、光発癌をもたらします。

また、真皮浅層に到達し、長期の照射による光老化を誘導します。

紫外線は、ハリ・弾力の低下など、お肌の老化の原因ともなります。

お肌の老化の80%は紫外線によるものと言われていて、これを「光老化」と言います。

 

肌荒れと紫外線の関係は、次の二つが考えられます。

  • 角質肥厚とバリア機能の低下
  • 毎日10分の紫外線を浴びると20日後には水分量が30%減少

 

紫外線を浴びると、細胞へのダメージを防ぐため角質層が厚くなり、余分な角質が残った「角質肥厚」の状態に陥ります。

角質が隙間だらけとなってバリア機能が低下し、より刺激が入り込みやすくなります。

その結果、赤みやゴワつき、カサつきなどが生じてしまう可能性もあります。

紫外線を受ける度に、角層の隙間から水分が蒸発します。

見た目にくすみが気になってくる、およそ20日後には、水分量が30%減少します。

角層の水分量が減少すると、お肌のバリア機能は低下し、肌荒れを起こしやすい状態になるのです。

 

生活していくうえで、全く紫外線を浴びずに済ませることは不可能と言って良いでしょう。

骨格を健康に保つことに活躍するビタミンDは、紫外線を浴びることにより、合成されることが分かっています。

そのような点から言うと、紫外線を適量浴びることは健康維持のためにも大切です。

しかしお肌にとって、紫外線は乾燥やシミなどの悩みのもとであることは間違いありません。

どの様にして紫外線を防ぎながら、健康維持していくのは、お肌にとって今後のテーマかもしれませんね。